「伝馬牢破り」という一風変わったエスケープの奇術です。まず、1枚の板(硬質ボール紙=32cm×12.5cm)を示します。板には中程に1つ穴が空いています。マジシャンは上着を脱いで椅子に掛け、片方の手首をロープでしっかり結んで、板の穴に結んだロープの端を通して、もう片方の手首もしっかり縛ってもらいます。これで両手は完全に拘束されてしまいました。そこで、椅子に座って、幕や衝立等でカバーしてもらい、1・2・3と数えたら、カバーを外してもらいます。すると、先程脱いでおいた上着を着ているではありませんか。しかも、両手はしっかり拘束されたままです。両手のロープを解いてもらい、たしかに手首を縛られた状態であったことを確認します。小さな材料でやさしく行えるイリュージョントリックで、昔の伝馬町の牢屋の手枷をイメージした製品です。他にも、お客様と並んで座り、そのお客様の着ている上着をマジシャンが着てしまう演出方法も解説されています。また「布目貫一レクチャーDVD NO.12」(
B0122)でも解説されています。(一部組立)